2018年6月8日金曜日

麻黄(マオウ)を育てる

おと〜さ〜ん おと〜さ〜ん♪
魔王が・・・って


エフェドリンを含有する麻黄を育てる研究をしてみましょう。


マオウ科マオウ属
Ephedra sinica Stapf,(シナマオウ)
E. intermedia Schrenk et C.A.Meyer(チュウマオウ)
E. equisetina Bunge (キダチマオウ)
※日局では上記3種が適

□ Ephedra distachya Stapf(フタマタマオウ)
Ephedra nevadensis (ネバダマオウ)

アルカリ土の乾燥帯・砂漠地帯に生育する低木
トクサに似た茎状をしている

葛根湯などの漢方をつくる生薬として重要
※日局の規定では,アルカロイド含量
(エフェドリンとプ ソイドエフェドリンの総和)が0.7%以上でなければならない。

本邦では,ほぼ100%を中国からの輸入に頼っているが,
中国は1999年1月から,
資源砂漠化を防止するため麻黄の原則輸出を禁止した。
現在は便宜的に加工品として輸入されている。


■播種,株分け,挿し木により増やす

■収穫:2年目の10月(?)

■日本では湿度が高いため,露地での受粉精度が悪い(飛散しないためか?)。
 乾燥したビニルハウス内推奨

■挿し木法
1967年の報告では,活着率は E. distachyaの場合,木質茎で15%,草質茎で0%

■株分けに適するマオウ:
 E. sinica , E. distachya

■株分けに適さないマオウ:
 E. intermedia , E. equisetina

E. sinicaで,秋期に挿し木,人工気象器内で管理して発根率を上昇させ,
3月に定植することにより活着率が上がった研究がある。

■適する土
 園芸用土が最適(根張りに適した柔らかさと最適化された化学肥料のため)
 赤玉土>川砂 >> 山砂・桐生砂・鹿沼土(根の張りが悪い)

2年を超える同一土壌の使用は,アルカロイド含有量を下げたり,根腐れをおこす。

■より乾燥傾向が強いマオウ
 E. intermedia , E. equisetinaE. sinicaよりも乾燥傾向が強い。



【メモ】ワグネルポット・・・1/2000a(内径25cm),1/5000a(内径15cm)

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