日本各地でニワトリに対する鳥インフルエンザの発症が確認され、問題になっている。
また同時期に、死亡した(カモ類を含む)野鳥を調査したところ、
鳥インフルエンザの感染が確認されている。
モニタの前でカモ肉をほおばっているハンターの皆様にはぜひ読んでいただきたい。
できればツイートとか、Facebookでシェアしてほしいところである。
【病原体】
A型インフルエンザ(H7N9型)
A型インフルエンザ(H5N1型)
【鳥インフルエンザの流行時期】
冬季に流行し、1~2月が最盛期
【自然宿主】
水棲のカモ類(!)
【潜伏期間】
H7N9型→1~10日(多くは2~5日)
H5N1型→2~8日
【症状】
ヒト型インフルエンザと同様に、
高熱、急性呼吸器症状(鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、発熱、悪寒のうち2つ以上を呈する状態)、
肺炎が多くみられる。
死亡例は、感染後平均9~10日目に発生。
【ヒトへの感染可能性】
トリからヒトへの直接感染は「極めてまれ」と考えられている。
感染した家禽、その排泄物、臓器、死体に濃厚接触することにより、
「まれに」感染することがある。
過去に感染したヒトは、鳥インフルエンザとヒトインフルエンザ両方に
対応するレセプターを有していた。(極めてまれな例である)
また、ヒト型インフルエンザと鳥インフルエンザが混じり合い、
ヒトに感染する病原体へ変異する可能性も考えられる。
【高病原性鳥インフルエンザとの違い】
鳥インフルエンザの病原体が、家禽の間で感染を繰り返すうちに、
ニワトリ、ウズラ、七面鳥などの家禽を高率で死亡させる病原体、
すなわち高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)へ変異することがある。
【感染予防対策】
加熱・・・加熱(70℃以上)により病原体の感染力は無くなる。
消毒殺菌薬・・・ハイター、ミルトンなどの次亜塩素酸ナトリウム液、
せっけん、エタノール製剤が有効。
※結論※
鳥インフルエンザに感染したカモをさばくと、感染するリスクがある。
カモ肉は、ピンク色の部分がなくなる(中心部を含め70℃以上)まで加熱し、
調理器具は、次亜塩素酸ナトリウム、アルコール、せっけんのいずれかで洗う。
※参考※
厚生労働省HP
環境省HP
農林水産省HP
国立感染研究所HP
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